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「木造」とは、その名の通り建物の主要部分を木材で作った構造のことです。日本の戸建てやアパートで最も主流です。
木材はコストが低いので、他の建物構造よりも家賃が安いです。築年数や性能を気にしなければ、都内でも4万円台から見つかります。
木造は湿気が多い日本の機構に適しています。木は水分を吸収すると膨らみ、乾燥すれば水を発散して縮む特性があるからです。
水分を吸収してくれるので、窓の結露やカビが発生しにくくなる効果が期待できます。
構造上、柱や壁の間に隙間があるので通気性が良く、年中一定の湿度を保てます。ただし、音も通しやすいので防音性に欠けます。
耐震性が低いと言われていますが、木はしなるので衝撃を吸収して揺れが小さくなります。どうしても耐震性が気になる人は、耐震基準が変更された2000年以降の物件を探しましょう。
木造に住んだ経験のある人の感想を見てみると「音が響いてうるさい」「寒い」など、ネガティブな意見が多いです。
②軽量鉄骨造とは、柱や梁などの骨組みに「鉄骨の厚みが6mm未満」の鉄骨を使用した構造のことです。2階建てのアパートや小型店舗など小さめの建物に用いられます。
木造と比べると多少防音性が高いです。柱などに鉄骨を使用するため強度があり、壁・床を厚くできるからです。
骨部分以外は木造と同じ素材なので建設コストが低く、家賃が安めに設定されています。駅徒歩や日当たりなどの条件を緩和できれば、都内でも5万円台で借りられます。
鉄骨の厚みが6mm未満と薄く、重量に堪えられないので、地震などの大きな力には弱いです。
③ALC造とは、鉄骨で作られた骨組みに「ALCパネル」という素材を組み合わせた建物構造のことです。物件情報には「ALC造」「鉄骨ALC造」「S造(ALC)」などと記載されています。
ALCはセメントや生石灰などを気泡加工し軽量化したコンクリートです。賃貸だと旭化成ホームズの賃貸物件ブランド「ヘーベルメゾン」が有名です。
防音性は軽量鉄骨造とほぼ同じで、うるさいと感じる人が多いです。
軽量鉄骨造に住んだ経験のある人の感想を見てみると、木造と同様に「うるさい」「断熱性が低い」などネガティブな意見が多いです。
④鉄筋コンクリート造は、鉄筋の枠にコンクリートを流し固めたものを、柱・梁・床・壁に使用している構造のことです。大型マンションや分譲などでよく用いられます。
鉄筋は引っ張る力に強いですが、熱に弱く錆びやすいです。反対にコンクリートは熱に強く引っ張る力に弱いので、鉄筋をコンクリートで覆うことで互いの弱点を補っています。
かなりの重量に堪えられる強度を持つうえ、コンクリートは音を通しにくいので防音性の高さが期待できます。
ただし、鉄筋もコンクリートも材料費が高くコンクリートを固める手間があるので、家賃が高く設定されています。通気性が悪く結露やカビも発生しやすいので注意しましょう。