「賃貸お部屋探し」チェックポイント(室内編)

こんにちは
不動産管理システムの伊藤ナナコです。

お客様から、時間をかけて物件を探して、契約後にいざと住んでみたら、
キッチンが狭い冷蔵庫が入りづらいことがありました。
または階段が狭く、家具の運搬が困難になることもありました。
古い建物だと洗濯機置き場も昔昭和時代の洗濯機のサイズで、そのサイズに合う洗濯機探しに大変苦労しました。

今回はまず室内のチェックポイントについて、考えてみました。

●部屋の広さ

同じ6畳でも、天井の高さや、窓の大きさなどで広さの印象は異なります。また手持ちのベッドや冷蔵庫など、大きな家具や家電のサイズを測り、「ここにソファとテーブルを置くと、意外に場所を取るかも」など、間取り図に寸法を描いて、シミュレーションしましょう。家具を置きにくい柱や梁の有無も、確認すると良いですね。

 

●生活動線

間取り図だけでは実際の生活動線を確認することは難しいもの。例えばキッチンでは、冷蔵庫から食材を取り出してシンクで調理、ダイニングへ食事を運ぶなど、実際の作業をイメージしながら動いてみましょう。そのほかにも、洗濯機置き場からベランダまでの洗濯動線など、実際にする家事を想定しながら確認しましょう。

 

●日当たり・風通し

写真で部屋が明るく見えても、時間帯によっては全く日差しが届かないなんてこともあります。南向きの好条件であっても、近くに日差しを遮る大きな建物などの障害物がないかなど、必ず窓を開けて確認しましょう。

また風通しが悪く、湿気がこもりやすいと、結露やカビの発生する原因になります。窓のサッシやバスルームの中、クローゼットや作り付けの棚、北側の部屋などに、カビが発生していないか忘れずに見ておきましょう。

 

●水まわり

風呂、トイレ、洗面台などの水まわりは、排水口からのにおい、設備の清潔さや不具合をチェックしてください。もし汚れや故障を見つけたら、入居前にクリーニングや修理ができるか、不動産会社に確認してみましょう。また、内見時に水が出せるようなら、実際に蛇口をひねってみて、水圧のチェックも忘れずに行いましょう。

トイレは温水洗浄便座機能付きか、バスルームは衣類乾燥や浴室乾燥、暖房機能などの便利な機能が付いているか確かめましょう。

 

●インターネット・電波環境

携帯電話の電波確認も重要です。半地下の部屋、周囲を大型マンションで囲まれている物件は要注意。リビングだけでなく、部屋の隅、キッチン、バス・トイレの中、玄関と、室内すべての場所でチェックしましょう。

 

●洗濯機置き場

今使っている洗濯機を使うなら、あらかじめメジャーでサイズを測って設置できるか確認しましょう。新しく買う予定なら、新居の防水パンのサイズをメジャーで計測しておけば、購入時の目安になります。サイズのあるドラム式洗濯機は、物件によっては設置が困難なことも。不動産会社に確認しましょう。

 

●収納スペース

数はもちろん、奥行きや高さは十分か、荷物は出し入れしやすいか、中の棚は可動式か、上部の棚に手が届くかなど、何を収納するかイメージしながら確認しましょう。クローゼットが小さすぎて洋服が入りきらなかったりすると、余計な収納家具が必要になるばかりか、その家具を置く場所が必要になり、居住スペースが狭くなってしまいます。

 

●ベランダ・バルコニー

窓からの景色だけではなく、洗濯物干し場としての広さや使いやすさもチェックしましょう。布団のような大きな物も干せるスペースがあるとうれしいですね。また、目の前に交通量の多い道路が通っていると、排気ガスのせいで洗濯物ににおいが付きやすくなります。

防犯面の確認も忘れずに。バルコニーや窓の外に足場になるような侵入経路がないかのチェックも必ず行いましょう。

 

●設備の状況

照明やエアコン、コンロ(ガスかIHかもチェック!)、インターホンなど、設置されている設備が正常に動くかどうか、破損や傷、汚れがないかを確認しましょう。気になる場合は、入居前に修理可能か、不動産会社の担当者に相談しましょう。

また、エアコンと照明器具は付属の設備なのか確認が必要です。前の入居者が置いていったものだと、契約者自身で修理費用や廃棄費用を負担しなければならない可能性があります。

 

●コンセントの数

意外と忘れがちなのが、コンセントの数と場所。「ここにテレビを置こうと思ったけど、電源が取れなかった!」というように、思った場所に家電を置けない場合もあります。数が少なすぎると、危険なたこ足配線になることも。内見時に間取り図にコンセントの場所を書いておけば、後で家電や家具をレイアウトするときに便利です。

 

●玄関ドア・部屋のドアのサイズ

冷蔵庫やソファなど、大きな家具や家電の搬入経路が確保できるのか、玄関、部屋のドア、廊下の幅と高さをあらかじめ計測しておきましょう。その際、荷物が引っかからないように、ドアのノブを計算に入れることも重要です。

 

●鍵

ピッキングされにくいディンプルキーがおすすめです。前の入居者の退去後に鍵が交換されているか不動産会社の担当者に確認しましょう。

 

●内装の傷、汚れ、カビ

フローリングや壁紙など、内装部分の汚れや染み、傷を必ず確認しましょう。身に覚えのない傷や汚れが原因で、退去時の敷金返還のトラブルになることもあります。傷やへこみなどがあった場合は、撮影日が分かるように撮影して、不動産会社や大家さんへ事前に確認しておいてもらうと安心です。また、汚れやカビが気になる場合は、入居前にクリーニングが可能か担当者に確認しましょう。

 

●騒音

外の音がどのくらい聞こえるのか、窓を開閉して確認しましょう。また、両隣・上階の部屋や廊下の生活音が聞こえてくるかもチェック項目に入れたいところ。周囲の生活音が気になるようだと、人によっては大きなストレスになります。

 

●室内のにおい

実際に確認しないと分からないのが室内のにおい。前の入居者が喫煙者だったらたばこのにおいが残っているかもしれません。また、1階やすぐ近くに飲食店があったり、周辺に工場があると室内に強いにおいや煙が入ってきたり、洗濯物ににおいが付く恐れがあります。




100%満足できる物件はなかなかありません。条件の優先順位を予め考えておくと内見がスムーズです。また、何度か足を運んで見ることで入居後のミスマッチも少なくなります。

 

内見へ行くときは、筆記用具、コンパス(スマホのアプリでも可)、カメラ(携帯・スマホでも可)、メジャーを持っていきます。帰宅後に記憶の整理ができるよう各部屋の印象や部屋の方角をメモし、撮影もします。家具や冷蔵庫など大型の持ち物のサイズはあらかじめ測っておき、現地に設置可能かメジャーで確認。


自分が住むことになる家なので、納得するまでじっくり見せてもらいましょう!


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この記事を書いた人:伊藤ナナコ
女性目線で親切・丁寧なお部屋探しを心がけております。 書類作成などを行っております。 YOU TUBEによる動画配信やオンライン内覧も行っています。

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