福島で過ごした3年半

宅建資格を取ってわずか半年、夢と希望と大きな不安を抱きながら、訳もわからず新幹線に飛び乗り郡山へとむかう。

これが、64歳から始めた不動産屋としての第一歩である。

初めての仕事であるとともに福島の地理も不案内、知り合いはまったくいないという、

文字通りないないずくしの中、おまけに資金の工面も弟任せの体たらくぶり、

誰に言わせても『馬鹿か、お前は』といわれるような状況での出発であった。

兄弟は他人の始まりとも言うが、弟は何くれとなく兄の面倒を見てくれた。

まるで兄弟の立場が逆転したような立場で手厚く応援してくれたが、

その気持ちは、遠い幼いころに二人で味わった貧乏時代があったからかもしれない。

ともかくそんな状況の中ではじまったのが不動産業としての第二(?)の人生だった。

今大宮に戻ってきているが、この時の弟に対する感謝の気持ちは決して忘れられない、いや忘れてはならない、

ものと深く心に刻んでいる今日この頃ではある。