残代金決済と物件引渡し(その4)

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残代金決済と物件引渡し(その4)

 ③ 残代金の授受・諸費用の精算


 司法書士による書類の確認ができた段階で、買主は残代金を売主に支払う準備を行います。融資が実行された通帳のなかから銀行振込みで売主に支払うことが多くなっています。現金で支払うなら、売主側の金融機関の担当者が、数名で現金をすべて数えるまで待っていなければなりませんが、昨今ではほとんど振込みによる決済です。
 振込みが確認されたと同時に、売主は残代金の領収証を買主に渡します。法人なら領収証に印紙を貼付しますが、売主が個人で自宅を売却するなど商行為にあたらない場合は、領収証に印紙は不要です。残代金の授受が終わった段階で公租公課、管理費などの諸費用の精算を行います。売買代金からの相殺などは行わず、実務上現金で授受します。また実測売買の場合は、実測精算確認書という書面を用いて後日の紛争が起こさないようにしますが、この確認書は契約書と同じ性質ということで、記載された金額に対し印紙税が課税されます。