売買契約書

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売買契約書

 売買契約書は売主が不動産を引渡し、買主が代金を支払う旨の合意と、契約当事者間における「権利と義務」を書面に
したものです。これを用いることで契約条件が整理され内容が明確になり、権利と義務の関係が第三者にも確認できるよ
うになります。
しかも、売買契約書を交わすことにより紛争防止にも繋がり、仮に紛争が起きた際にも証拠としての機能を果たし、和解
などへの糸口となり得るのです。民法上、契約は口頭でも成立しますが、不動産取引の契約は必ず書面を使って行いま
しょう。
実際、不動産の売買契約書は高額で複雑な権利が入込んでおり、専門的な知識も必要とされるため不動産業者が作成
します。ところが、契約の日に15分から30分くらいで、簡単に読み合わせて調印してしまうことがほとんどです。
重要事項説明のトラブルは買主が重要事項説明書をよく読まなかったことが原因であるケースが多いように、売買契約
トラブルも契約書の内容をよく把握せずに調印したことで問題になる場合も多くあります。
例えば、売主の不動産業者が、悪意を持って作成した条文のある契約書を、買主がよく読まずに署名したとしても、すぐ
には撤回できないこともあります。我が国の憲法では契約の自由が認められており、契約当事者どちらか一方に不都合
のある条項で契約を交わしてしまっていたとしても、当然に無効となるわけではありません。裁判所に訴えて違法であると
認められない限りは、契約を遂行しなければならないこともあるのです。
そこで、契約書も重要事項説明書と同様、事前にFAXや郵便などでコピーを業者から取り寄せ徹底的にチェックして、不
明な点や言い回しが理解できない箇所があったら納得がいくまで質問をし、自分にとって不利な条文は変更してもらうと
いった姿勢が大切です。