区分所有建物の管理その3

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⑤区分所有建物の管理その3

1) 義務違反者に対する措置


 マンションでは、壁一枚向こうではまったくの他人が生活しています。お互いに迷惑を掛けないよう、共同生活のルールを守らなければなりません。では、ルール違反(規約違反ということではなく、常識違反や共同の利益に反する行為)の人がいたら、他の区分所有者としてはどんなことができるのでしょうか?

・○○号室の所有者Aが毎晩パーティーを開き、うるさくて仕方がない
→他の居住者はAに相当期間○○号室の使用を禁止することができます。

・使用禁止では効き目がない場合には
→ 他の居住者は○○号室を競売により別の人に買取ってもらい、Aをマンションから追出すことができます。

・Aが○○号室をBに賃貸したところ、Bが毎晩パーティーを開き、迷惑千万
→ 他の居住者はAB間の賃貸借契約を解除して、○○号室をAに引渡すよう、Bに請求できます。

 上記の3例の措置をとるには、どれも区分所有者及び議決権の各3/4以上の賛成による集会の決議に基づき、裁判による判決が必要です。管理組合法人の場合も同様です。
 なお、パーティーはうるさいからやめてくれ、と請求するだけなら裁判によらずに、各区分所有者は単独で請求できます。また、上記の3例のような強い内容ではなく、ただ騒ぐのをやめてくれと、裁判で請求する場合は、集会の過半数の決議があれば可能です。