区分所有建物の管理その2

1461
⑤区分所有建物の管理その2

1) 復旧と建替え

▼専有部分の復旧

 例えば、落雷によりマンションが半焼したとします。専有部分も共用部分も焼けてしまいました。この場合、専有部分は、各区分所有者が自分で自由に復旧工事をすることができます。専有部分は自分だけの所有物なのだから当然です。

【補足】ただし、専有部分といえど、他の住居や共用部分などに影響を及ぼすことについては、規約などで管理組合の承認が必要となっていることが多い。たとえば床材の変更などのリフォームなど。

▼共用部分の復旧
 大規模なら滅失(専有部分と共用部分をあわせた建物全体の価格の1/2を超える部分の滅失)の場合には、区分所有者及び議決権の各3/4以上の賛成による集会の決議で、滅失した共用部分を復旧することを決められます。また、小規模な滅失(建物全体の価格の1/2以下の部分の滅失)の場合、区分所有者及び議決権の各過半数の賛成で復旧工事を決議(普通決議)することができます。

【補足】国土交通省が標準管理規約を公表している。
普通決議。区分所有法では、集会の議決は原則として区分所有者及び議決権の過半数の賛成で可決と定めている。一般に管理規約で住戸1戸につき1戸の議決権にすることが行われている。

▼建替え

 建物全体を取壊して建替えるには区分所有者及び議決権の各4/5以上の賛成による集会の決議が必要です。建替えに反対する人間がいた場合、建替え派は反対するものに対して、時価で売渡すように請求することができます(ただし、反対者からの買取請求は不可)。